救世主キリスト
ca. 1645-1650
情熱的なスペイン・バロックの巨匠アロンソ・カーノは、かつて妻殺しの疑いをかけられたものの後に無罪となり、このキリストの描写に強烈なドラマ性をもたらしています。暗くムードのある背景の前に立つキリストは、金色の聖杯と聖体をしっかりと握りしめ、赤いローブと広がる青いマントは、光を受ける豊かで流れるような襞で表現されています。この作品は、スペイン対抗宗教改革の感情的な緊張感を完璧に捉え、鑑賞者を厳粛な献身の瞬間へと誘いながら、カーノの布地と光の描写における驚異的な技量を披露しています。
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